Believe1話
山田くん・・・N
御村くん・・・S
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私は信じてる。
どんな女の子にも、運命の相手が必ずいるってこと。
だからきっと、私にもその時がくるはずだよね______
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ピンポーン
「んん・・・まだ起きてないし・・・」
S「桜?もう、時間ヤバいって。俺もう先行っちゃうよーーー。」
聞きなれたその声を聞いて、時計を確認する。
「8時!?もっと早くきてよ!託也のばかぁ!!!!」
S「ずっと、インターホン鳴らしてましたけど・・・。」
「うそぉ!ごめん!!すぐ準備するから!!!!!おいてかないでよ!!!」
私は今日から、一ノ宮高校の2年生。
ちなみに、クラス替えがありまーす!((わくわく笑
なんだけど・・・
やっぱ、託也に起こされる結果(笑)
そうして、いつものように黒光りしているリムジンに2人で乗り込む。
「磯貝さん、ごめんなさい!急ぎ目でお願い!!!!」
磯「かしこまりました。」
そう、優しく微笑むと磯貝さんはアクセルをぐっと踏み込んだ。
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「私の名前は・・・あった!!!!」
2年B組かぁ・・・
「託也は?」
S「俺もB組。」
「本当!?よかったーー。違ったら、毎朝遅刻だわ」
S「ってか、そろそろ自分で起きろよ笑」
「・・・そうだね笑」
ずっと、こんな関係が続くと思ってた。
このままでいい、そう思ってた。
いつ頃だろう。
恋の歯車が動きだしたのは______
ー教室ー
託也が教室に入ると黄色い歓声が聞こえてくる。
それと同時に私への妬みの声も、ちらほら聞こえてきた。
「何アレ。彼女気取ってんの?ふはっ、マジうざっ。」
「毎朝一緒だってー。御村くんの隣で歩かないでよ、汚れるわ。」
でも、もう慣れたよ。
・・・表はね。
本当は、すんごいツラい。
でも、そんな事言ったら託也悲しむから。
私の席は、一番ふちだからあんまり目立たなくてよかった。
隣の人は・・・?
「きゃああああああああああ!!!!!!!」
すると、託也が入った時と同じような歓声が教室に響き渡った。
あれが噂の・・・山田太郎?
よく、託也が「変わったやつ」って楽しそうに話してくれる。
山田太郎は、女の子の間をすり抜けて、こっちに向かってくる。
N「隣、よろしくね!」
そう言って、ニコッと笑う。
その時、胸がきゅってなって顔がほてっていくのが自分でも分かった。
・・・好きになりました。
そう、言いそうになるくらい一瞬で恋に落ちた。
これが私の初恋です。